皆さんは、第二外国語は何を選択しましたでしょうか?あるいは何にしようと考えていますでしょうか?
今回は、悩める第二外国語の選択について私自身の経験を踏まえた上で解説していきたいと思います。
結論から話すと、
私は第二外国語の選択に関しては中国語一択だと思います。
その理由について説明していきたいと思います。
1.第二外国語の選択の種類
実際に私が通っている大学の学部では、
- 中国語
- ドイツ語
- フランス語
- スペイン語
から一つを選択するという方式でした。これ以外にも大学によっては
- ロシア語
- イタリア語
- 韓国語
- アラビア語
- オランダ語
などを学べる大学が多いようです。だいたいの大学では、以上の言語の中から選択するということになるのではないでしょうか。
2.第二外国語に関する私自身の経験
私の通う大学の学部では、第二外国語は1、2年次に必修であり週2コマずつありました。私は、「フランスって世界史にもかなり出てきたし、なんとなくフランスって豪華でオシャレなイメージがあるなあ」というような軽い気持ちでフランス語を選択してしまいました。
しかし、私は第二外国語としてフランス語を選択したことを今になってみると、結構後悔しています。
その理由について、まずは解説していきたいと思います。理由は以下の3つです。
1)フランス語は英語と似ているために混乱する
2)フランス人は周りにほとんどいない
3)フランス語圏の国にほとんど行かない
1)フランス語は英語と似ているために混乱する
これは、私が思うにフランス語選択の最大のデメリットだと感じています。歴史的にみるとイギリスとフランスは、長年に渡って交流を行ってきたのでお互いの言語について影響を及ぼしています。そのために、お互い似たような単語が非常に多いです。 これは、英語が完璧に染み付いていて新たにフランス語を学ぼうとしている人やフランス語をすでにしっかり勉強した人は感じないかもしれないのですが、少なくとも英語も完璧とは言えないかつフランス語を授業でなんとなくやった程度の私自身にとっては非常に混乱を招きました。 一例を挙げると、「information」という単語は英語では「インフォメーション」と読みますが、フランス語では「アンフォマシィョン」のような発音をします。(フランス語に詳しい方がいて、間違っていたらすいません…) これはまだまだ、分かりやすいかもしれませんが、全く同じスペルなのに発音が異なることや、英語とフランス語で微妙にスペルが異なることなどが頻繁におこります。
第二外国語を学ぶことによって、英語の学習においてまで影響が出てしまうのは、非常に大きな問題ではないでしょうか。
2)フランス人は周りにほとんどいない
これは、想像すれば分かりやすいとは思うのですが、あなたの身の周りにフランス人はたくさんいますでしょうか? 実際に、訪日の観光客の国を調べて見てもほとんどがアジア圏からの観光客でフランス人はあまり多くありません。言語は座学で学ぶものではなく、実際に話したり使ったりして伸ばしていくものですが、私たちは基本的には学校以外でネイティブに対してフランス語を使用することがないため伸ばしにくいということなのです。(学校の授業でも、日本人の先生が担当しているケースもかなり多いとは思いますが…)これでは、モチベーションの維持という観念からみてもフランス語を使用する機会がほとんどないので、非常に難しくなってしまいます。 実際、私が受けた大学のフランス語の授業では、基本的に動詞の活用や教科書の和訳などが中心で、それをアウトプットすることがテスト以外になかったために、やる気があまり出るような内容ではなかったことを覚えています。 皆さんの中には、「フランスの美女やイケメンとお話出来るようになるぞ!」などと意気込んでいる方もいるかもしれませんが、映画で観るようなフランスの美女やイケメンに日本で出会うことは基本的に出来ません。
3)フランス語圏の国にほとんど行かない
皆さんは、フランス語が公用語になっている国を知っていますでしょうか?
- フランス
- コンゴ
- ジブチ
- セーシェル
- セネガル
- チャド
- トーゴ
- ニジェール
- マダガスカル
- マリ
- ルワンダ
- 中央アフリカ などなど
フランスは、アフリカの国々を中心に植民地にしていったために、その名残としてこれらの国々ではフランス語が話されています。これ以外にも、フランス語を話す国はたくさんあるためにフランス語は世界中で話されている言語だと言われています。
確かに、その言葉に嘘はないのですが、フランスを除けばこれらの国は私たちが頻繁に旅行に行くような国ではないですよね?
そのように考えれば、旅行において習ったフランス語が使えるのは実質的にフランスに行った時のみです。フランスへの旅行も距離が遠かったり、物価が高いことを考えると何度も旅行に行けるような国ではないかと思います。フランスは、日本より現地の物価が高いだけでなく、飛行機の費用も非常に高額になってしまうので学生がそう簡単に行ける国ではないと思います。社会人に取っては、仕事があり休みが取れるとしたら年に数回しかチャンスはないと思います。そのうちの1回でフランスに行くことはあっても、次の休みには別の国に行ったりしますよね?このように考えれば、フランスに一生で行くのはせいぜい1、2回くらいではないでしょうか?そして、フランス語を使用するという観点で考えれば、大人になってやっとの思いでフランスに行った時にはフランス語はもう忘れてしまっており、習った外国語を使用することは難しいと思います。
以上3点が私が、フランス語を選択して後悔している理由です。まとめると、
フランス語は英語と混乱するわりに使う機会がほとんどないということです。
3.私のオススメは中国語です
そこで、私がオススメする第二外国語は中国語です。私が中国語をオススメしている理由について述べていきたいと思います。
1)中国語は使用機会が多く、今後さらに重要になる
2)漢字を使う我々からすると意味が予測しやすい
3)中国の文化、日中関係についても学ぶことが出来る
1)中国語は使用機会が多く、今後さらに重要になる
これが、中国を選択する圧倒的なメリットです。最近では、中国の発展についてニュースなどでもかなり騒がれているので話は分かりやすいかと思います。今回は、「観光」と「ビジネス」という観点から記事を書いていきたいと思います。
まず、日本と中国では地理的に近く観光での交流が盛んだということです。最近は、少し落ち着きましたが、少し前は「爆買い中国人」というのがニュースを騒がせたりしました。実際に、日本に来る外国人はアジア人が圧倒的に多く中国人はその中でも大きな割合を占めています。観光業などにおいては、中国語が出来る人を積極的に雇用し、中国人観光客の獲得を狙っています。そして、一般の人々にとってもLCCなどを使えば中国には安く行くことが出来るので、観光に行ったことがある人も多いのではないでしょうか。国土は日本の約25倍ある国というだけあって、北京、上海、香港を始め有名な観光地や都市も多くあるので、旅行の際に習った中国語を使用できることも多いです。
さらに、「ビジネス」という観点から考えればさらに重要性は増してきています。中国は、国土が大きく、人口においては世界一の13億人いるため非常に国として力があり、現在では日本も追い抜いて世界第二位のGDPを誇っています。ビジネスにおいては、日本はアメリカを重視してきましたが、近年では中国が力をつけて来ており、日本は中国ともかなり関わりを持つようになってきました。実際に、皆さんの学校や職場の周りにも中国の方が働いていたりするのではないでしょうか。日本企業は中国に進出する企業も多いことを考えれば、日本語と中国語ができると日本と中国の架け橋になることが出来るので企業でも非常に重宝されやすいです。
今回のテーマである中国語と他の第二外国語との比較の観点でいけば、中国語とフランス語やドイツ語を比べた際にどちらの方が使う機会が多そうかを把握してみれば分かりやすいかと思います。習った中国語を使用出来る機会は非常に多いと思います。
2)漢字を使う我々からすると意味が予測しやすい
これは、日本に住んでいれば日常生活の中で中国語の表記を見ることがあるので、実感している人も多いのではないでしょうか?
何を隠そう歴史的に見れば、日本で使っている漢字も中国から輸入したものであり、仮名文字さえも漢字を元にして作られているので予想しやすいのは当たり前です。
例を挙げると分かりやすいかと思います。
(中国語)东京 (日本語)東京
(中国語)空间 (日本語)空間
(中国語)增加 (日本語)増加
(中国語)发音 (日本語)発音
(中国語)压缩 (日本語)圧縮
このように見てみると、現在の日本ではない漢字が含まれることもありますが、なんとなく意味は分かりそう、推測出来そうという気持ちになったのではないでしょうか。もちろん、全ての漢字ではありませんし、中国語の学習はこんなに甘いものではありませんが、なんとなく分かる気がするということは言語学習の第一歩として非常に重要なのではないでしょうか。
3)中国の文化、日中関係についても学ぶことが出来る
言語を学ぶ上で、1つ大事になってくるのが、言語だけではなくその国の文化も学ぶことです。実際、言語を学ぶことで文化にまで興味が湧いてくるのは事実で、私自身もそれは感じました。
日本は、中国なしには語れないほどに古来から文化や制度の面で影響を受けてきました。有名なところでいうと、中国からやってきた漢字、唐の都長安を模範として作られた平城京などがあります。江戸時代には、鎖国が行われていましたが、オランダと中国とだけは通商を続けていたことを考えれば、日本はほとんど途切れることなく大陸の進んだ国である中国と関係を持ち続けいてきたと言えるでしょう。
しかし、もちろん歴史には負の側面もあり「日清戦争」「満洲国の建設」「南京事件」などが起きたりしています。最近では、尖閣諸島の問題など様々な問題がある中で、再度しっかりと中国の歴史や文化を学ぶことは、今後の日本と中国の関係を語る上で非常に大事なことなのではないでしょうか。
話が飛躍してしまいましたが、言語を学ぶ過程で文化や歴史についても学ぶことがあるとすれば、もちろんヨーロッパの国々も大切ですが、日本において一番重要なのは中国だと思います。
以上が、私が中国語をオススメする理由です。まとめると、
中国語は日本と近いこともあり、非常に重要で使う機会が多く役立ちやすい。そして、勉強もしやすい
ということです。
4.最後に
いかがだったでしょうか?中国語は、他の第二外国語の中でも一番実用的であるということです。ただし、中国語は発音が難しいなど、デメリットもあるのでしっかりと調べることが大切です。
何はともあれ、第二外国語を決めるのは自分自身なので最終的には自分で決めるようにしてください。ただし、そこで大切なことは目的をしっかりと確認することです。
目的を定めることなくなんとなくやイメージによって第二外国語を選択してしまうことが後で一番後悔します。第二外国語について、ネット上で情報を集め、しっかりと先輩から話を聞いた上で選択することが、後悔のない第二外国語の学習に繋がると思います。
自分は第二外国語選択で後悔をしているので、このブログをきっかけに少しでも後悔のない第二外国語選択が出来ることを祈っています。そして、第二外国語との関わり方ということで記事を書いているのでそれについてもよかったら合わせて読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。